てんかんの発作は脳の過剰興奮により起こります。大脳は神経細胞(ニューロン)が規則正しいリズムで電気信号をやり取りし、各神経細胞同士が調和を保って活動しています。てんかん発作では、ニューロンが過剰興奮激しく電気信号を送り、脳内が激しく乱れます。これにより、意識を失ったりします。
てんかんの種類
てんかんは大きく分けて、症候性てんかん、特発性てんかん、潜因性てんかんに分けられます。
症候性てんかんとは
症候性てんかんとは、血管障害、腫瘍、外傷など脳に何らかの障害が原因で起こるてんかんの事を言います。
特発性てんかんとは
特発性てんかんは原因不明のてんかんの事を言います。てんかんは現代の医学ではまだまだ解明されていない事も多く、てんかんの半分以上は特発性てんかんと言われています。
潜因性てんかんとは
潜因性てんかんは元となる病院は推定されているが、確定していないてんかんの事を言います。希少疾患であるレノックス・ガスト―症候群(Lennox-Gastaut症候群:LGS)やウエスト症候群(West症候群)も含まれます(日本ではどちらも難病指定されています)。
てんかん発作の発作型の種類と症状
てんかん発作の種類(発作型)は大きく分けると全般発作と部分発作に分けられます。多くの場合、5分未満の発作になります。5分以上発作が続く場合は救急車を呼ぶことが推奨されています。
全般発作と更なる分類
脳全体で一斉に電気信号が過剰発射される発作の事をいいます。全般発作は更に①欠神発作、②ミオクロニー発作、③間代発作、④強直発作、⑤強直間代発作、⑥脱力発作に分類されます。それぞれは以下のような発作になります。
欠神(けっしん)発作
欠神は「けっしん」と読みます。意識を失いボーっとしたり、会話や動きが中断する症状がでます。周りから見ると発作が起こっているのか分かりにくく、話を聞いていなかったのかな?と思われれる事もある発作です。発作自体は数秒~数十秒起こっている事が多いです。
ミオクロニー発作
全身や手足の一部が一瞬ピクッ(筋肉の素早い収縮)となる発作です。筋肉の素早い収縮の事をミオクローヌスといい、それが名称の由来となっています。
間代(かんだい)発作
手足がビクビクしたり、顎がガクガクしたりする発作です。多くの場合、意識を失います。数秒から数分間続く事が多いです。強直発作と同時に起こることもあります。
強直(きょうちょく)発作
全身に力が入り、突っ張った状態(強直)になります。突然意識を失う事が多いです。数秒~1分ほど続いた後、間代発作が起こることもあります。
強直間代発作
強直発作と間代発作が続けて起こる発作です。最初に数秒から1分ほど強直発作が起こり、その後間代発作が起こる事が多いです。
脱力発作
体の姿勢を維持している筋肉の緊張がストンと抜けて、持っている物を落としたり、そのまま倒れてしまったりします。意識を失うこともあります。
部分発作と更なる分類
脳の一部から電気信号が過剰発射される発作の事をいいます。また部分発作は①単純部分発作、②複雑部分発作、③部分発作から全般強直間代発作へ移行する発作に分類されます。
単純部分発作
意識が保たれた状態で起こる発作です。意識が保たれるため、下表のように人により様々な症状がでます。
| 分類 | 症状 |
| 運動機能の異常 | 顔、手足の軽いけいれん、痺れ、体全体が片方に引かれる、回転するなど |
| 感覚器官の異常 | 視覚:チカチカ、ピカピカする 聴覚:変な音がする、音が聞こえにくくなる 嗅覚:変なにおいがする 聴覚:変な音がする など |
| 自律神経の異常 | 頭痛、吐き気、鳥肌など |
複雑部分発作
意識を失います。ただ、ボーっとして動作が止まったり、手を動かしたり、口をモグモグさせることもあり、すぐに回りが気づかないこともあります。
部分発作から全般硬直間代発作(二次性全般化発作)
単純部分発作または複雑部分発作の発作から始まり(脳の一部から電気的興奮が始まり)、強直間代発作(脳全体の電気的興奮)に移る発作です。
てんかんの治療薬については下記記事をご参照下さい。
▼関連記事:てんかんの治療に使われる治療薬(抗てんかん薬)と副作用と一覧と


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